鬼滅読了

昨夕鬼滅の22、23を続けて読んで私の鬼滅マンガは終了した。改めて作者の創造力、漫画としての構成力、絵の上手さをすごいと感じた。16くらいから最後の大決戦みたいなのになって、ずっとドキドキしていたけど22、23あたりはまさにクライマックスで、すごいことになってた。しかしエンディングはとても良かった。読後感はすごくよかった。

この作者は女性のようだ。なんとなくハリーポッターの世界を作ったローリングに似てる気がすると思った。現実と非現実を織りまぜたような世界観。それでいて独自のオリジナルの世界観の凝り方。制度にしろ、小物一つにしても、とってもこだわりがある。魔法世界なら例えばホウキや杖。鬼滅では刀。と言った感じ。その人その人によって違い、使いこなすのに本人がものすごい鍛錬をしないといけないというのも似ている。そしてお話のデイティールがものすごく細かく作り込まれている。魔法学校だと先生のキャラクターや、いろいろな授業など。鬼滅は、鬼殺隊の階級制度、それと剣士以外の様々な仕事の役割をもった人たちなど。それらがすべてその世界に見事にはまっている。とても魅力的な世界観。あと、鬼滅の方で特筆する興味深いことと言えば、鬼はとてもかわいそうな過去を持っている元人間ということ。それだけでも充分かわいそうなんだけど、だいたいやられて地獄に行くことになる。またかわいそう。でも救いがあるのは、死んだらみな必ず亡くなった家族や恩人などにあの世で会えると言うこと。そこからは一人じゃないのだ。また鬼にかぎらず、死ぬことや死にかけたりすることによって、生前のすれ違いや仲違いなども解消される。ある者は輪廻転生して、未来で再び巡り会いたい人と巡り合う。そういう展開もある。なのでむしろ死んでからの方が幸せになる、というようなこともある世界観だ。ラストがそういうことだらけで、なんとなくこの辛い物語から全体的に救われて終われた。という感じもすごくあった。

個人的には最後の最後に炭治郎が鬼になるという展開、あとはこのマンガ唯一の恋愛要素である甘露寺さんと伊黒さんの想いが通じ合う場面が良かったなあ。

最後現代に飛ぶところははじめえぇ〜〜??と思ったが、ああみんな、幸せになったんだな。と思ったらいいじゃん。と思えた。生まれ変わっていたり、子孫繁栄してたり。なんかほっこりした。

昨年末から読み始めて半年かかったけど、すごく面白かったよ。イライラしたりしたときに宇随さんのところを読んでスカッとしたこともあったな。とにかく漫画にハマったのもすごく久しぶりだったし、ぬり絵を制作したりして楽しまさせてもらったなあ。鬼滅どうもありがとう。