フィギュアの季節

フィギュアが本格的に始まった。グランプリシリーズも第2戦。さすがの羽生君だった。真央ちゃんが出てきてからのフィギュアファンなので、もう10年来、冬が来るのを楽しみにしている。調子が悪い時も、試合があるときはテレビを見て、元気と生きる力をもらってきた。とっても有難い。日本にも、もちろん外国の方もいい選手が沢山いて、素敵な演技を見せてくれる。感謝だ。

それにしても羽生くん凄すぎた。技術もさることながら、あのスケート。本当に美しい。真央ちゃんも日本の宝だし、高橋も唯一無二の氷上アーチスト。でも羽生君の滑りは芸術という感じだなあ。特にエキシビションのパリの散歩道が抜群に良かった。今は全体の技術が上がって高難度ジャンプの時代になってるけど、あの4回転1本のプログラムの、余裕のあるキレキレの演技は非の打ち所がなかった。やっぱりフィギュアはジャンプ主体じゃなくて、全体を通してバランスよく美しくあってほしい、そういうスケートを見たいなあと思った。でもやっぱりスポーツであってバレエではないので、難しいことが出来そうなら挑戦するのみ、というのは、スポーツならそうであるべきなのだろうと思うから仕方がない。でも今回羽生くんのコメントが素晴らしかった。ジャンプをただ難しいものを飛ぶ、では無くて、取り入れつつも前後にステップなどで工夫して個性を出して、自分らしく、ジャンプでも表現することができる、自分はそれが出来る。と。こんなこと言えるのは羽生くんだけかもしれないけど、そうそう、そういうのが見たいです!!という感じ。最近すごいジャンプを跳べる人が沢山いるけど、よく飛ぶな〜〜という感想しか抱けない人が多くて、演技に魅入ってしまう、というような人があんまりいない。でも宮原さんや坂本さんは好きで、この二人の演技はずっと見ていたいと思う。なにか訴えてくるものを感じるからだ。とても魅力的。だからこれから彼女たちが優勝するのは難しくなりそうだけど、頑張ってる姿を見せてくれる間は全力で応援したい。