引っ越す!

引っ越さなくてはいけない。決心した。

私にはこの家にもう居場所は無い。安住できない。外に出なければいけない。

両親のことも犬も気がかりだけれど、一人暮らしにチャレンジする時がやって来たのだ。このままでは私の未来はない。外に出なければ一生家族のお付きの女中のような存在になってしまう。それは避けたい。私にはもっと元気になれる可能性がある。未来がある。調子を整えたら、また作業所に行けるようになるかもしれないのだから。もう家族のことは頭から追い出して、自分のことに集中しよう。みんなが好きなだけ帰省できないこの状況も問題だ。私だけが辛いみたいだ。両親はなにも感じていないようだ。どれだけ長く帰って来られても平気なんだろう。どう思っているかは言わないから謎だが。とにかく兄弟みな誰も親身になってくれないし、この状況を親でさえかばってくれない。私がみんなに煙たがられているだけ。たくさん帰れなくて、みんなは不満で、お母さんがごめんね。と謝っている。なんだそれは。私が悪いのか。病気の人が辛いと訴えても、それは言って当たり前の権利ではないのか。まるで悪者。もしくは自分勝手な人扱い。もう嫌だ、ゴメンだ。この家を出て一人で暮らす。じゃないと本当にリラックスして深呼吸ができない。

いろいろ家のことをフォローして来たつもりだった。私じゃないと出来ない仕事をして来たつもり。でもそれらは頑張れば親にも出来るんだろう。父は無理でも母なら。みんなの長期の帰省だって両親2人には屁でもないんだろう。私がいなければいいだけの話。それで解決だ。私は会いたい時だけちょっと甥姪の顔をみにいけばいのだ。どこかで。私は要はいたら便利だけどいなくても生活は回る、そういう存在。それなら自分のために、自分の残りの人生のために気力を全て注ごう。そうするべきだった。というか、ようやくそういう心境になれた。まだ40代前半だ。なんとかなるだろう。いや死ぬまでに何者にもなれなくともいい。家を出ることさえできれば。それだけで。

すぐには一人暮らしは出来るようにはならないだろうから、訓練だな。実家の近いところに部屋を借りる。そうして母にフォローしてもらいながら少しずつ慣らしていこう。大丈夫、きっといつか出来るようになる。それを信じる。私には神様がついてる。きっと助けてくださる。